IT・ソフトウェアの採用サイト5選!エントリーが増えるサイトのポイントを考察

ITソフトウェア業界は、急速な技術革新とデジタル化の進展により、未曾有の成長を遂げています。

この成長に伴い、企業は優秀な人材確保の重要性をますます感じている状態です。

特に、クラウドコンピューティング、デジタルトランスフォーメーション(DX)、人工知能(AI)などの先進技術に対応できるエンジニアの需要が急増しています。

その一方で、ITエンジニアの慢性的な人手不足が課題となっており、採用競争はますます激化しています。

このような背景から、魅力的な採用サイトの構築は企業にとって必須となっています。

目次

IT ソフトウェア業界の景気動向

近年のIT業界は、デジタル化の進展やテクノロジーの進歩により、急速に成長しています。

経済産業省のデータによると、2018年度の市場規模は12兆4,930億円であったのに対し、2021年には13兆5,500億円に達しました。この成長は、今後も安定して続くと見込まれています。

(出典)矢野経済研究所

市場規模が拡大している背景

IT業界の成長を支える主な要因として、クラウドコンピューティング、デジタルトランスフォーメーション(DX)、人工知能(AI)などの技術の発展が挙げられます。これらの技術は、企業や個人のITニーズを多様化させ、さまざまな新しいビジネスチャンスを生み出しています。

また、2020年以降、新型コロナウイルスの影響でテレワークの導入が急増し、多くの企業が事業のEC化を進めるようになりました。

これにより、ITインフラへの投資が一層促進され、市場規模はさらなる拡大を見せています。

クラウドシフトと市場の変化

従来の物理的なサーバー環境からクラウドベースのインフラへの移行が進んでいることも、IT業界の成長に大きく寄与しています。

クラウドシフトは、企業にとって柔軟性や拡張性を提供し、コスト削減を可能にします。このため、クラウドサービスの需要が高まり、IT市場の成長を後押ししています。

総務省の施策と消費者需要

さらに、総務省が推進する携帯料金の値下げにより、スマートフォンの買い替え需要が増加しています。

また、サブスクリプションビジネスの需要も高まっており、これがIT業界の成長要素の一つとなっています。

未来の展望と課題

IT業界は今後も変化の激しい環境にさらされることが予想されます。

そのため、企業は最新の技術やトレンドに対応し続ける必要があります。市場規模の拡大が持続するとともに、新たなビジネスチャンスや投資機会も広がることが期待されます。

IT業界の成長を持続させるためには、企業が環境の変化を的確に把握し、迅速に対応することが求められます。これにより、競争力を維持し、さらなる成長を促進することが可能となるでしょう。

IT業界でエンジニアが不足している現状

(出典)経済産業省

経済産業省の調査(2019年3月)によると、2030年にはIT人材の不足数が最大で約79万人に達すると試算されています。これは主に情報サービス業、ITサービス・ソフトウェア企業、および一般企業の情報システム部門に所属する人材を指しています。

2018年の時点では、経済成長に伴うIT需要の伸びを基準に約45万人、低位シナリオ(需要が伸びなかった場合)でも約16万人のIT人材が不足する見込みです。

このデータから、IT業界では今後も慢性的なエンジニア不足が予想されます。

IT業界でエンジニアが不足している理由4選

1. IT業界の急成長

矢野経済研究所の『国内企業のIT投資に関する調査(2023年)』によると、国内民間IT市場規模は毎年成長しています。

特に、デジタルトランスフォーメーション(DX)への投資活性化や政府のICT投資が市場拡大の要因となっています。

2. IT技術の急速な変化

IT技術の進化が速いため、新しいスキルや知識が常に求められます。

スマートフォンの登場やネットワーク技術の発展など、技術の変化に対応するための学習が追いつかないことが人材不足の一因です。

3. 少子高齢化による人材不足

少子高齢化により労働人口が減少し、IT業界も人材不足に悩まされています。

企業は定年の延長や再雇用などの対策を打っていますが、根本的な解決には至っていません。

4. ITエンジニアの仕事がキツいイメージ

ITエンジニアは長時間労働や深夜残業といったイメージがあり、それが人材不足を招いています。

ただし、働き方改革の進展により、ワークライフバランスを重視する企業が増えており、労働環境は改善されつつあります。

IT ソフトウェア業界の参考にしたい採用サイト5選

Sky株式会社

Sky株式会社は、トップページに動画が使用されており職場環境や働く社員について視覚的に知ることができる採用サイトになっています。

また、YouTube動画による仕事の紹介やコラボ動画などで会社の知名度の高さも伺えるWebサイトです。基本的な情報が網羅されており、見やすいデザインなのも特徴的です。

Sky株式会社

システムメトリックス株式会社

システムメトリックス株式会社は、職種紹介で求める人物像や仕事内容について分かりやすく記載されているのが印象的です。

また、1人前になるまでの期間目安も分かるためキャリアアップを目指している求職者を引き付けることにも役立つ内容となっています。社内環境や福利厚生についても言及されているWebサイトとなっています。

システムメトリックス株式会社

ウィツ株式会社

ウィツ株式会社は、トップページの文字数が少ない代わりに画像バナーが設置されており、見たいページに求職者がたどり着きやすくなっています。

仕事内容や社員インタビュー、数字による会社の紹介など、それぞれのページが見やすく構成されているWebサイトです。

ウィツ株式会社 | 採用情報 (wistronits.co.jp)

FROM SOFTWARE

FROM SOFTWAREは、作っているゲームソフトウェアを活かしたサイトデザインになっています。

また、トップページだけで会社の数字や社風、ゲームができるまでの流れなどがすぐに分かります。新卒採用と中途採用でそれぞれ違う特設ページを作っており、より求職者の状況に合わせた求人メッセージを伝えられるWebサイトとなっています。

FROM SOFTWARE RECRUITING WEBSITE

株式会社イーグリッド

株式会社イーグリッドは、代表メッセージから始まり動画にて会社のコンセプトを求職者に向けて伝えています。

また、働く環境の良さは写真を使い魅力を感じるサイトデザインになっています。開放的なオフィス空間で仕事をしたい求職者にとって、エントリーしたくなる採用サイトになっているのではないでしょうか。

株式会社イーグリッド採用サイト (e-grid.co.jp)

IT ソフトウェア業界の採用サイトに入れるべきコンテンツとポイント

1.企業概要

企業概要では、企業の目的や将来の目標を明確に伝えます。

企業が何を目指しているのか、どのように業界や社会に貢献しようとしているのかを示すもので、求職者が企業の方向性や価値観に共感できるかどうかを判断する重要な情報となります。

具体的な達成目標や価値提供についても触れ、求職者に企業の魅力を伝えることで応募のきっかけになります。

2.採用情報

職種ごとに必要なスキル、経験、資格を明確に記載します。

また、募集背景や職務内容を具体的に説明することで、求職者が自分のスキルや経験が求められているかどうかを判断しやすくなります。これにより、ミスマッチを防ぎ、適切な人材を効率的に募集することができます。

また、社員のキャリアアップの例や成長支援プログラムを紹介するのも良いでしょう。

トレーニングや研修制度の詳細を提供することで、求職者は入社後の成長機会やキャリアパスを具体的にイメージできます。

これにより、長期的なキャリア形成を支援する企業としての魅力を伝えられます。

3.社内の雰囲気と働き方

オフィスのデザインや設備、リモートワークやフレックスタイムの制度についての情報を提供することで、求職者が実際に働く場所や環境をイメージしやすくなります。

これにより、企業の働きやすさや柔軟な働き方をアピールできます。

また、部署やプロジェクトチームの紹介を加えることも良いでしょう。各チームのメンバーやリーダーのコメントを掲載することで、求職者はチームの雰囲気や仕事内容を具体的に知ることができます。

また、チームの目標や達成しているプロジェクトについても紹介することで、求職者がどのような環境で働くのかを理解しやすくなります。

4.社員の声

社員の日常やプロジェクトについてのインタビューを掲載します。具体的な成功事例や困難を乗り越えた経験談を通じて、求職者にリアルな職場の様子や仕事のやりがいを伝えます。

これにより、企業の魅力を具体的に感じてもらうことができます。

社員が執筆するブログや出演するポッドキャストで、日々の業務や最新技術について発信することも有効です。これにより、求職者は企業の技術力や業務内容について深く理解することができます。

また、社員の個性や考え方を知ることができるため、企業文化や職場の雰囲気を感じ取ることができます。

5.応募プロセス

応募の手順や必要書類、注意点をわかりやすく説明します。

エントリーフォームの使いやすさを重視し、求職者がスムーズに応募できるようにします。これにより、応募のハードルを下げ、適切な人材を確保しやすくなります。

選考のステップや期間、面接の回数などの詳細もあると良いでしょう。選考中に求職者が知っておくべき情報(例:面接のポイントや筆記試験の有無)も伝えることで、求職者が選考プロセスに安心して臨めるようにします。

これにより、選考の透明性を高め、求職者の不安を軽減します。

6.福利厚生と待遇

社員が利用できる福利厚生(例:健康保険、年金、休暇制度)の具体的な内容を紹介します。

ユニークな福利厚生(例:技術書購入補助など)も取り上げることで、企業の魅力を高めます。

これにより、求職者は企業の社員への配慮やサポート体制を理解しやすくなります。

基本給やボーナス制度、昇給の仕組みについての情報も大切です。また、報酬だけでなく、その他のインセンティブ(例:ストックオプション、成果報酬)についても説明することで、求職者が企業の報酬制度を具体的に理解できるようにします。

これにより、求職者の関心を引き、応募意欲を高めることができます。

7.技術スタックとプロジェクト紹介

社内で使用しているプログラミング言語、フレームワーク、ツールの紹介を行うこともエントリーを高める策として有用です。

技術選定の理由や技術的なチャレンジについても触れることで、求職者が企業の技術力や技術に対するアプローチを理解できます。これにより、技術に興味のある求職者の関心を引きます。

また、会社が手がける代表的なプロジェクトや製品の詳細やプロジェクトの規模やチームの構成、使用技術についての情報を提供することで、求職者が実際に取り組む仕事の内容を具体的にイメージできます。

これにより、企業の技術力やプロジェクトの魅力を伝えることができます。

8.イベント情報

会社説明会、技術勉強会、カンファレンスなどのイベント情報を提供すると良いでしょう。

過去のイベントの様子や参加者の声も紹介することで、求職者がイベントの雰囲気や内容を理解しやすくします。これにより、求職者の参加意欲を高め、企業との接点を増やすことができます。

インターンシップの内容や期間、応募方法を紹介します。過去のインターンシップ参加者の体験談も掲載することで、求職者がインターンシップの具体的な内容や得られる経験を理解できます。

これにより、インターンシッププログラムへの応募を促進し、若い才能を引きつけることができます。

これらのポイントを抑えて採用サイトを作ることで、エントリーを増やすことができるでしょう。

エントリーが増えるサイトのまとめ

ITソフトウェア業界の成長と技術革新により、優秀なエンジニアの採用は企業の成功に不可欠です。

採用サイトは、そのための強力なツールとして機能します。

魅力的な採用サイトを作成するには、企業概要や採用情報、働く環境、社員の声、技術スタック、プロジェクト紹介など、求職者が知りたい情報を網羅することが重要です。

また、動画やインタビューを通じて企業文化や実際の職場の雰囲気を伝えることで、求職者の共感を得ることができます。

採用サイトの充実化により、企業の魅力を最大限に伝え、求職者とのマッチングを成功させましょう。

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