採用マーケティングの施策はさまざまですが、どの施策を用いて採用活動すればいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
施策によって効果はさまざまとなるため、自社の課題に合わせて適切な施策を打ち出す必要があるのです。
本記事では、採用マーケティングの代表的な施策や成功させるコツについて詳しく解説します。
採用マーケティングの代表的な施策一覧
採用マーケティングの代表的な施策は以下の通りです。
- 採用サイト
- オウンドメディア
- SNS運用
- 採用動画
- リファラル採用
- 採用LP
- ダイレクトリクルーティング
- 採用イベント
- 採用媒体（求人広告）
それぞれの施策について、以下で詳しく解説します。
1.採用サイト
採用サイトでは、自社に興味を持っている求職者に対してしっかりとした量の情報を届けることのできる施策です。
採用サイトを見た求職者は企業について深く知ることができるため入社後のイメージを持ちやすく、採用ミスマッチを減らすことや意欲のある人材の採用に繋がります。
一方で、そもそも自社の名前を知らない求職者は採用サイトまで辿り着くことが難しいため、前提として自社を知っている求職者のみがターゲットになりやすいことがデメリットです。
2.オウンドメディア
オウンドメディアでは、定期的にコンテンツを発信することで求職者に自社の魅力や強みを伝えることのできる施策です。
自社社員のインタビュー記事やリアルな働く姿、事業内容、社内イベントなど、自社についてさまざまな内容を自由に発信することができるため、求職者にさらに興味関心を持ってもらいやすいことや、採用ミスマッチを減らすことに繋がります。
一方で、定期的にコンテンツを制作・投稿するリソースが必要となるということがデメリットです。
また、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでコンテンツを上位表示させるためには、SEO対策の知識が必要となることにも注意しましょう。
3.SNS運用
SNS運用は、X（旧Twitter）やTikTok、InstagramなどのSNSを運用して自社の認知を高めるための施策です。
近年ではSNS運用を通じて採用活動をする企業も増えており、若年層に刺さるコンテンツ制作をすることでSNS内のレコメンド機能で拡散され、自社を知らない求職者からの認知を高めることができます。
なかでもTikTokは若年層のユーザーが多く拡散力がほかのSNSに比べて高いため、フォロワーが少なくてもコンテンツが拡散されたり、TikTokライブで会社説明会のようなものをすることもできます。
ただし、SNS運用で採用活動をする競合企業は増えているため、SNS運用の知識が必要になることには注意しましょう。
4.採用動画
採用動画は、求職者に動画でアプローチする施策です。
企業の魅力や強みをアピールする手法もありますが、それ以上に”採用活動中の自分”と照らし合わせるようなストーリー性のある採用動画が訴求しやすいと言われています。
例えば、埼玉・群馬を中心にスーパーマーケットを展開する株式会社ベルクでは、就活中の女性を主人公としたドラマを作成してアピールした結果、採用サイトへの誘導に成功しています。
このように、求職者に共感を得やすい動画を制作することで、自身と照らし合わせて訴求することができるのです。
5.リファラル採用
リファラル採用は、自社で働いている社員が友人や知り合いを紹介してもらい、最終的に採用する施策です。
リファラル採用は採用コストをかけることなく、自社にマッチしそうな人材を社員から紹介してもらえるという大きなメリットがあります。
一方で、社員が紹介したくなるような会社の魅力や働きやすさ、福利厚生、リファラル採用に対する報酬などがないと紹介してもらうことができないことや、社員全体に求める人材を正しく共有しておく必要があります。
6.採用LP
採用LPは、企業紹介から応募までを1枚のWebページ（ランディングページ）にまとめた施策です。
採用LPは採用サイトの制作に比べて低コストで作成することができるほか、1ページに情報がまとめられているため最短で応募まで辿り着くことができます。
ただし、採用LPを見てもらうためにはWeb広告を活用する必要があること、採用LPで企業の魅力を伝えるためにはライティングスキルが必要となることなどがネックとして挙げられます。
7.ダイレクトリクルーティング
ダイレクトリクルーティングとは、求職者からの応募を待つのではなく、企業側から求職者にスカウトやヘッドハンティングなどのアプローチをする施策です。
現在の採用市場は売り手市場になっており、優秀な人材の獲得競争は激化しています。
その中で、”待ちの採用”だけでは求める人材を獲得できないため、”攻めの採用”であるダイレクトリクルーティングを活用する企業も増えているのです。
wantedlyや求人媒体のスカウト機能でダイレクトリクルーティングを行うことが主流ですが、採用イベントなどで直接スカウトすることもいいでしょう。
8.採用イベント
採用イベントは、求職者に向けたイベントを開催し、その中で自社の魅力や強みを発信するとともに求職者と直接コミュニケーションを取れる施策です。
求職者と直接コミュニケーションを取れるため、会社の雰囲気や理念などを伝えやすく、求職者の悩みや不安を解決することもできます。
一方で、採用イベントを開催するコストや手間が多くかかることや宣伝に力を入れる必要があることなどがネックとして挙げられます。
9.採用媒体（求人広告）
採用媒体（求人広告）は、採用媒体に自社の求人を掲載して不特定多数の応募を待つ施策です。
採用媒体内での広告を活用することで認知を高めることができますが、競合他社と比較されるため、条件などによっては応募が集まらないこともあります。
採用マーケティングで施策を効果的に活用する方法・コツ
採用マーケティングで施策を効果的に活用する方法・コツは、自社の課題にあった施策を選ぶことです。
自社の課題を明確にしないまま採用マーケティングの施策を打ち出したとしても効果的な運用ができないため、まずは課題を明確にする必要があります。
たとえば、自社の採用活動で母集団形成がうまくいっていないのであれば、SNS運用や採用媒体などで認知を拡大することが大切ですし、採用ミスマッチが多いのであれば、オウンドメディアや採用イベントなどで積極的に自社について発信することが必要です。
このように、採用活動の課題に対して適切な採用マーケティングの施策を打ち出していくことが必要となります。
まとめ｜プロセスにあった施策を打ち出しましょう
本記事では、採用マーケティングの代表的な施策や成功させるコツについて詳しく解説しました。
採用マーケティングの施策はさまざまですので、まずは自社の抱えている採用の課題を明確にし、その上で適切な施策を打ち出しましょう。
